【参考情報】千葉大学が学習ゲームを2日間で制作するハッカソンを都内で実施!

千葉大学教育学部の授業実践開発研究室(藤川研究室)では,2016年12月3日(土),4日(日)にグリー(株)本社(東京・六本木)で小学校5,6年生を対象とした社会科及び家庭科を対象とした学習ゲームを制作するハッカソンを実施し,日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN) 教育SIGの古市委員と学生広報担当委員の粟飯原とで取材してきました.

千葉大学教育学部が実施した教育ゲームハッカソン

発表会終了後の集合写真(中央部が優勝したShow Time!開発者のチーム)

本ハッカソンを実施するのは今年が4回目,大学2年生から大学院生までを対象とした「メディアリテラシー教育演習」の受講または聴講をする学生を対象として実施しているもので,26名の学生らが参加し,グリー(株)のエンジニア及びクリエイターの皆さん10人も交えて4チームにわかれ,4つの学習ゲーム(社会科A,B及び家庭科A,B)を制作しました.ここで制作する学習ゲームに求められるのは5つの要素で,協働性,ゲーム性,デザイン性,学習効果に加えて,教材としての完成度,すなわち実際の教育現場で小学生の授業で教材として使った際,児童の関心,意欲を高めて実際に使い物になるか否かが,とても重視されていました.

学生の皆さんは教育学部のため大学ではプログラミングを学んでおりませんが,事前に実施したアイデアソンによるゲームの企画段階から設計部分に注力し,プログラミング部分はグリー(株)の方に支援していただき,プロトタイプ4本を2日間で制作することができました.中には,優勝した「Show Time!」(家庭科B)でグラフィックを担当した大学院の学生さんは,なんと約60枚ものイラストを制作し,優勝に大きく貢献したようでした.優勝チームの作品は今後更にブラッシュアップされた後にグリー(株)がリリースも検討するとのことです.

教育学部の学生さんが,このようなハッカソンを通してチームによるゲーム制作を経験し将来教員になるとすると,将来の教育現場での教材はきっと今以上に魅力的なものになることでしょう.将来的には,現場の先生も含めて総ての先生にこのようなハッカソンを経験してもらえると良いな,と取材を終えて感じました.

日本デジタルゲーム学会 教育SIGでは,12月10日(土),11日(日)に第5回シリアスゲームジャムを開催し,世界6カ国の学生及び社会人が総勢40名東京・立川の(株)ビサイドに集まって5本のシリアスゲームを制作します.ゲームの力を学びの場に利用しようとする千葉大学での試み,そしてゲームの力を社会における様々な問題解決に利用しようとする日本デジタルゲーム学会 教育SIGの試み,ゲームが持つ力は,今後もっともっと色々なことに応用できそうですね!と感じたハッカソンの取材でした.

ペラコン選考結果及びチーム編成発表

SGJ5ペラコンには全部で16の作品(ペラ企画書)がエントリされ,実行委員により5件を選考致しました.There were 16 entries of PERAs, ant organizing committee selected 5 PERAs as follows.

間もなく,各作品毎に制作チームメンバを発表いたします.In a moment, we are going to announce team members. Please stay tuned!

  • 作品 01 バリアーからの脱出VR (Ent 01 Escape from Varier VR)
  • 作品 02 助けて!見え猿聞こえ猿!(Ent 02 Help! Mie-zaru Kikoe-zaru! )
  • 作品 05 音 (Ent 05 Oto)
  • 作品 06 ゴーゴンの館 (Ent 06 Gorgon’s house)
  • 作品 07 Go!ペティルGo! (Ent 07 Go! Petil Go!)

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作品 01 バリアーからの脱出VR (Ent 01 Escape from Varier VR)

【選考委員からのコメント】

  • 今流行りのVRを取り入れていてちょっとやってみようかなと思わせられました。そして、バリアによる車椅子の大変さが先に進めないことで伝わる気がしました。
  • アドベンチャーゲーム仕様ですね。選択肢から選ぶのか?それとも、周囲の中から利用できるものを組合せていくのも面白いかもしれません。
  • 実際の現場では、住宅改造をして、段差解消を行いますが、経済的な理由や、使いたいお店がバリアフリー仕様でない場合は、その時折の対応を行います。場合によっては、一度きりなら介護者の抱っこもありかもしれません。このように、感心を持ってもらうのは大切ですね。
  • バリアフリーの家,バリアだらけの家,中途半端にバリアフリーな家など,色々なタイプの家を体験して,バリアフリーに対する理解が深まるとしたら,シリアスゲームとしては良いと考える.

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作品 02 助けて!見え猿聞こえ猿!(Ent 02 Help! Mie-zaru Kikoe-zaru! )

【選考委員からのコメント】

  • 基本的なことから知ることはとても重要なので、着眼点がいいと思いました。車椅子も入れてくれたらなお良かったなと思います。
  • いろいろな街の中の困難さを探し解決するなかで、学びを得るゲームです。
  • ユーザーからのアクションがわかりやすくゲームかすると楽しめそうです。
  • 視聴覚にハンディキャップのある人たちを猿に擬人化した点は、ユニークな発想である。
  • 見え猿、聞こえ猿を介して、バリアフリーを考える契機となるゲームとなると思う。

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作品 05 音 (Ent 05 Oto)

【選考委員からのコメント】

  • 本企画は「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」と通ずる点がある。音のみの情報を手がかりとして、針路を探索していくことは、とくに視覚障害者にとって有益なゲームとなると思う。
  • 車いすにこだわらず、視覚障害者をテーマにしたのは興味深いです。ユーザーへの情報提示方法や操作方法がわかりませんが、その実装によってはたいへん面白いゲームになりそうです。
  • 実際に完全にまっくらな世界を作り出すのは難しいので、こうしてゲームでその世界が作れるのはいい発想だと思いました。これをVRでやってくれたらよりいいなとも思いました。
  • このような音によって手がかりをさぐるゲームは以前よりいろいろとありますね。これと、VRがドッキングしたらまた、おもしろそうですね。可能ならば、この音と一緒に、触覚頼りにするのです。音と一緒に手触りや、風や、温度の変化などが含まれると、さらにおもしろそうですね。

006-gorgon 作品 06 ゴーゴンの館 (Ent 06 Gorgon’s house)

【選考委員からのコメント】

  • 視線入力装置を利用したゲームであり,視線入力装置の操作訓練を行うシリアスゲームとして考えると,とても良い.また,手の不自由な方の状況を体験できる点も,とても良い.
  • 視線入力装置はこれから多く使われていくものなので、これを使うこと自体チャレンジングで評価できます。一方で、マウス操作とあまり変わらないものになりがちなので、視線ならではの操作体系を定義するのが難しいでしょう。
  • 肢体不自由の方が、視線で遊べるゲームとしておもしろそうですね。特に、地面をみると進むというのがよい。
  • 視線入力の訓練として楽しそうだなと思いました。敵を2種類用意していて、色々な操作も同時に習得できるのではないかと思いました。007-gopetil

作品 07 Go!ペティルGo! (Ent 07 Go! Petil Go!)

【選考委員からのコメント】

  • バリアフリーマップに情報を投稿するモチベーションにゲームを取り入れていて、集めたポイントでゲームを進めるヒントになるという点が素晴らしい発想だと思いました。
  • バリアフリーマップを作製する仕組みとしてポイントを利用したゲームですね。ヒントを得るために、ポイント集める仕組みが面白いです。
  • ビーコンを使用して、進むべき方向を探索的に発見していく過程は斬新であるが、障害者がこの道を無事に進めていくためには、さまざまな障壁があるように思われる。仮想世界で完結しているシミュレーションゲームであれば、健常者に対して、さまざまバリアがあることを知ってもらえる機会になるだろう。

SGJ5参加者申し込みを締め切りました

SGJ5に多数の参加申し込みをしていただきありがとうございます.11月4日(金)の申し込み締切り時点で,38名の皆様からの参加申し込みがありました.内訳の概要は次の通りです.ペラコンの締切が11月7日(月)正午ですが,それまで若干名の追加参加申し込みを受付けます.

  • 社会人:7人
  • 大学・専門学校:31人(内5人はオランダ,スウェーデン,中国,サウジアラビアからの留学生)

ペラコンエントリ(ペラ企画書)受付中!締切は11月7日(月)正午

SGJ5では,参加者の皆さんからエントリしていただいたペラ企画書(1枚でゲームの内容をまとめた企画書)の中から5作品を選んでジャム当日に制作します.ペラ企画書は,個人作品でもチーム作品でも構いません.SGJ5で制作するシリアスゲームのテーマは「みんなのバリアフリー」,色々な切り口からこのテーマを考え,楽しくて何かを学べる(学べそう),楽しくて何か役にたつ(役にたちそう),そんなシリアスゲームを企画してエントリしましょう!

SGJ5の詳細はこちらをクリック

参加者の出身国が5カ国になりました!

SGJ5の参加者申し込み者の出身国が10月27日に5カ国を超えました!申込者の出身国は,オランダ,日本,中国,スウェーデン,そしてサウジアラビア.他にもきっと日本に勉強にきている留学生の方でゲーム制作に興味のある学生は沢山いるハズ.申し込みの締切は11月4日(金)正午です.定員が35名ですので,参加予定者は早めに申し込みを済ませて下さい.

SGJ5-numbers-2016-10-27

10月27日19:00現在の参加者数は13名

 

織田友理子さんによる事前講義ビデオ Lecture video by Yuriko Oda

参加者の方は,必ず事前に織田友理子さんによる事前レクチャ講義をご覧になって下さい.織田さんは2015年度Google Impact Challengeのグランプリ受賞者で,”みんなで作るバリアフリーマップ”を現在開発されています.

We strongly recommend all attendants to watch Lecture Video by Yuriko Oda. Yuriko Oda is a Grandprix winner of Google Impact Challenge 2015, and she is now developping an app called “More Accessible Map Made by Everyone”.

筋ジストロフィーの患者さんがゲームに取り組む上での工夫に関する参考情報

SGJ5実行委員の国立病院機構 八雲病院の作業療法士 田中栄一先生は,筋ジストロフィーの患者さんがゲームに取り組むことができるような様々な工夫を病院でされている先生です.このたび「ゲームやろうぜプロジェクト」という冊子ができたと紹介していただきました.ここからダウンロードできます.市販のゲーム機器に対する様々な工夫や要望等がまとめられています.SGJ5シリアスゲームジャムへの参加者者の皆さんには,是非とも一読していただきたい一冊です.

視線入力装置とゲームに関する参考情報

SGJ5実行委員の島根大学・伊藤先生は,新しい入力デバイスの研究の一環として例えば視線入力装置とゲームを組み合わせる試みをされています.手を使わない入力デバイスを使ったゲーム,これもSGJ5のシリアスゲームを企画する上で参考になりそうな情報です.

FAQ:チームで参加したい場合はどうすれば良いですか?

SGJ5では,1チームを7人で構成します.代表的なチーム構成例は以下の図を参照して下さい.チームとしての参加を希望される場合は,ペラコンにエントリする際(ペラ企画書を提出する際)にチームとして提出して下さい.ただし,その際のチーム構成員数は3人~4人にしてください.5名以上でエントリした場合は,事務局側で複数のチームに割り当てます.エントリしたペラ企画書が採用された場合に,4名以内であればそのメンバをコアとしてチームを組みます.ペラ企画書が採用されなかった場合には,そのメンバ構成を考慮の上,事務局側でチームを組みます.

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過去4回実施したシリアスゲームジャムのサイト一覧

SGJ5シリアスゲームジャムに参加するにあたり,過去4回実施したシリアスゲームジャムのサイトが参考になります.